彗星
(Comet,コメット)

ヘール・ポップ彗星
撮影 1997年3月4日

目次
■彗星の正体
■リニア彗星の観察結果


彗星の正体
 彗星は太陽系の小天体の1つで、淡いガスに包まれ、ときには長い尾を引いて私たちにすばらしい姿を見せてくれます。ほうきの形に見えることから「ほうき星」ともよばれます。本体は「汚れた雪玉」といわれるようにちり粒子を含む氷からなり、太陽に接近したときだけ「コマ」とよばれる大気層(淡いガス)を形成します。

彗星の構造
彗星の構造

彗星の尾
 太陽から吹いている電気を帯びた粒子の流れである太陽風によって、彗星をつくっている物質は、太陽から遠ざかろうとする力を受けており、この結果、太陽と反対の方向に蒸発したガスが直線的な尾をつくります。この尾をプラズマテイルとよんでいます。また、ちり粒子は、太陽からの光の圧力を受けてゆるくカーブした幅の広い尾をつくります。この尾はダストテイルとよばれています。

彗星の故郷
 現在、彗星の故郷は二つあると考えられています。一つは、太陽から数万天文単位のところにある「オールトの雲」とよばれるところで、数十億個の彗星が存在すると考えられています。太陽系の惑星は、今から45億年前に微惑星が衝突して誕生したといわれていますが、彗星は惑星に取り込まれずに飛び出した微惑星だと考えられています。またもう一つ、「カイパーベルト」という彗星が非常にたくさん存在すると思われるドーナツ状の領域も彗星の故郷と考えられています。カイパーベルトは、黄道面に沿って太陽から数十〜数千天文単位のところにあり、10億個の彗星が存在するとみられています。地球型惑星ができたころ、微惑星が衝突・合体を繰り返している途中、合体できずに取り残されたものだと考えられています。

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リニア彗星(1999S4)の観察報告!!
 リニア彗星(1999S4)は、1999年9月27日、アメリカのニューメキシコ州で行われているリンカーン研究所の地球接近小惑星探索中に発見されました。

 残念ながら、当初予想されていたような肉眼彗星にはなってくれませんでしたが、7月下旬の晴天日には観察することができ、尾も見ることができました。

  その後の観測結果で、リニア彗星は近日点通過前後に核が分裂したようです。詳しくは、
国立天文台アストロアーツのホームページをご覧ください。

リニア彗星のデータ
《近日点通過とその距離》〜太陽に最も近づく日
  ◇2000年7月26日
◇0.767AU(約1億1500万q)
《近地点通過とその距離》〜地球に最も近づく日
  ◇2000年7月22日    
◇0.374AU(約5600万q)

トピック
※AUとは天文単位のことで、太陽から地球までの距離を1AU=1天文単位(約1億5000万キロメートル)と表します。

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